老後の資産形成はどうする?「イデコ」のススメ
On 2017年7月29日 by admin個人型確定拠出年金とは?
個人型確定拠出年金は個人で掛け金を拠出して、運用商品を選択し運用していく私的な年金制度です。従来の年金制度は、国や企業などが責任を持ち資金を運用していましたが、個人型確定拠出年金は自分の責任で運用していきます。その個人型確定拠出年金の愛称が「イデコ」です。イデコは「自分で運用する年金」の特徴を表し、個人型確定拠出年金の英語表記から構成されています。
最大のメリットは税制優遇
イデコには税制において優遇措置がとられています。ひとつめは、掛け金が「小規模企業共済等掛金控除」の対象となり全額所得控除が受けられます。そのため所得税や住民税の節税になります。さらに、一般的な金融商品は運用益がでると源泉分離課税の対象となり課税されますが、イデコは確定拠出年金内の運用商品であれば運用益には課税されません。そして、受給する時には一時金の場合は「退職所得控除」、年金で受給する場合は「公的年金等控除」の対象となります。
加入するために必要なこと
イデコは20歳以上60歳未満の方で加入資格の条件を満たしている方が加入対象になります。企業型の確定拠出年金に加入している方、国民年金保険料の免除を受けている人や農業者保険に加入している方はイデコの加入対象にならず加入することができません。ただし、企業型の確定拠出年金に加入している方でも、企業からイデコへの同時加入を認められている場合はイデコに加入できます。イデコへの加入の手続きは運営管理機関に申し込みます。金融機関によって扱う商品や手数料が違うので、申し込む前に確認しておくことが大切です。
節税対策として、個人型確定拠出年金が人気です。これは、掛け金が所得控除になる他運用益が非課税等、税制上のメリットが多いためです。